【体験記①】わが子の中学受験を決めた日|小3の秋、データ分析が仕事の父が覚悟を決めるまで
「中学受験、する?」
きっかけは、小学3年の秋の個人面談でした。担任の先生から「○○くんは知的好奇心が強いので、もっと深い学びの環境が合うかもしれません」と言われたのです。
正直、そのときは中学受験なんて考えていませんでした。自分自身が公立中学→公立高校→大学というルートだったので、「わざわざ小学生に受験させる必要があるのか」という思いが強かった。
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データで「なんとなく」を検証した
データ分析屋の悪いクセで、感覚だけでは判断できません。週末、以下のデータを集めて分析しました。
- 地元の公立中学校の進学実績(過去5年分)
- 通学圏内の私立中学校の教育方針と偏差値
- 中学受験にかかる費用の概算(塾代+学費6年分)
- 中学受験経験者の保護者100人のアンケート結果(ネット調査)
結論として、息子の性格(好奇心旺盛だが繊細な内向型)には、少人数で面倒見の良い私立中学の方が合いそうだという仮説にたどり着きました。
妻との意見の相違
データは揃えましたが、妻は慎重でした。「小学生にそんな負担をかけていいの?」「受験に失敗したら傷つくんじゃない?」という懸念は、もっともなものでした。
最終的に決め手になったのは、息子自身の言葉です。学校見学に連れて行ったとき、「この学校の図書館、すごい!ここで勉強したい」と目を輝かせた。データではなく、子どもの直感が背中を押してくれました。
振り返って思うこと
中学受験を「する・しない」の判断は、データだけでは決められません。でも、データで選択肢を整理することで、感情的な判断を避けることはできます。
このサイトを作ったのは、まさにあのとき「こういうツールが欲しかった」と思ったからです。
受験を決めてから変わった日常
受験を決意してからの日常は、少しずつ変わっていきました。まず、週末の過ごし方が変わりました。それまでは公園で一日中遊んでいた息子が、土曜日は塾の体験授業に通うようになりました。
最初は「友達と遊べない」と不満を漏らしていた息子ですが、塾で新しい友達ができると、次第に楽しそうに通うようになりました。特に算数のパズル問題が好きで、「今日はこんな面白い問題があったよ」と帰ってきてから嬉しそうに話す姿を見て、この子には知的な刺激が必要なんだと改めて確信しました。
一方で、私自身も変わりました。仕事帰りに書店に立ち寄っては受験関連の本を読み漁り、エクセルで学校データベースを作り始めました。データ分析の仕事をしている立場のクセが完全に出ていましたが、この作業が後にこのサイトの原型になるとは、当時は夢にも思いませんでした。
周囲の反応と向き合う
中学受験を決めたことを周囲に話すと、反応はさまざまでした。「まだ早いんじゃない?」「子どもがかわいそう」という声もあれば、「うちも考えてる」という同志もいました。
特にきつかったのは、義理の両親からの「公立で十分でしょう」という言葉でした。悪意はないのですが、受験を決めたばかりの時期には堪えました。しかし、ここでもデータが味方をしてくれました。息子の性格分析結果と、公立・私立それぞれの環境の特徴を丁寧に説明すると、最終的には応援してくれるようになりました。
「覚悟」とは何だったのか
今振り返ると、あのとき必要だったのは「受験させる覚悟」ではなく、「子どもの選択を全力で支える覚悟」でした。合格しても不合格しても、この経験が息子の成長につながるという信念を持てるかどうか。それが本当の覚悟だったのだと思います。
受験を始める前は「2年間の長い戦い」だと思っていました。でも実際には、親子で同じ目標に向かって歩む、かけがえのない時間でした。あの小3の秋の個人面談がなければ、この経験はなかった。今では担任の先生に感謝しています。
受験を決める前に確認しておきたいこと
今の自分が過去の自分にアドバイスするなら、以下のことを伝えたいです。
- お子様の「好き」を見つけてからスタートする:好きな教科や興味のある分野がある子は、受験勉強のモチベーションを維持しやすい
- 家庭の経済計画を早めに立てる:塾代、模試代、受験料、入学金、学費——トータルで数百万円の出費になります。早い段階で資金計画を立てておくと、途中で焦らずに済みます
- 「撤退基準」も決めておく:受験を始めることと同じくらい、「この状態になったらやめる」という基準を事前に設定しておくことが大切です。お子様の心身の健康が最優先であることを忘れないでください
これから受験を考える保護者へ
- 「みんながやっているから」は理由にしない
- お子様の性格を観察し、どんな環境で伸びるかを考える
- データと直感の両方を使って判断する
- 最終的にはお子様自身の気持ちを尊重する
- 周囲の意見に揺れるときは、なぜ受験を決めたのか原点に立ち返る
- 判断に迷ったら、お子様を学校見学に連れていき、反応を観察する