【体験記⑦】受験当日のドキュメンタリー|朝5時に起きてから合格発表までの12時間
1月某日、朝5時
目覚ましが鳴る前に目が覚めた。眠れたのはせいぜい3時間。隣の部屋から息子の寝息が聞こえる。この子の方がよっぽど肝が座っている。
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5:30 朝食の準備
妻が前夜から準備していたおにぎりを温める。息子の好物——鮭と梅干し。「消化が良くて、エネルギーになるもの」を調べて選んだメニュー。ここだけはデータ通り。
6:00 息子起床
「おはよう。よく寝れた?」「うん。」表情は意外と穏やか。INFPの息子は、内面では緊張しているはずだが、それを外に出さないタイプ。
6:30 最後の確認
持ち物チェック。受験票、鉛筆5本、消しゴム2個、定規、時計、お弁当、水筒、ハンカチ、ティッシュ、お守り。チェックリストは1週間前に作っておいた。
7:00 出発
電車の中、息子は文庫本を読んでいた。いつも通りの光景に少し安心する。
7:45 学校到着
校門の前で深呼吸。息子に「楽しんでおいで」と言った。本当は「頑張れ」と言いたかったが、INFPにはプレッシャーになると分かっていたので飲み込んだ。
8:00-12:00 待機時間
近くのカフェで待つ。この4時間が人生で最も長く感じた時間だった。仕事のメールを開くが、全く頭に入らない。普段はデータ分析が仕事なのに、この日だけはデータも分析も何の役にも立たない。
ただ祈ることしかできなかった。
12:00 試験終了
校門から出てきた息子の表情は、読めなかった。「どうだった?」と聞きたいのを我慢して、「お疲れさま。ラーメン食べに行こう」とだけ言った。
ラーメンを食べながら、息子がポツリと「算数、最後の問題は解けなかった。でも、他は多分大丈夫」と言った。
2月某日 合格発表
Webで発表を確認。画面に息子の受験番号を見つけた瞬間、涙が止まらなかった。
息子は「やった!」と小さくガッツポーズ。妻は台所で泣いていた。
振り返って
受験当日、データ分析の仕事をしている立場としてのスキルは何の役にも立ちませんでした。しかし、この日に至るまでの2年間、データに基づいて準備してきたからこそ、当日を「ただ祈るだけ」の状態で迎えられたのだと思います。
準備はデータで。当日は信じて送り出す。それが、受験生の親にできる全てです。
受験当日に備えてやっておいてよかったこと
当日を振り返って、事前準備の中で特に役立ったことをまとめます。
前日までの準備
- 持ち物リストは1週間前に作成:当日の朝は頭が回りません。事前にリストを作り、前日夜にチェックを済ませておく
- 会場までのルートを2パターン確認:電車遅延に備えて代替ルートも調べておいた。実際には使わなかったが、「最悪でも間に合う」という安心感は大きかった
- 前日は特別なことをしない:直前の詰め込みは逆効果。いつも通りの夕食、いつも通りの就寝時間を心がけた
当日の心がけ
- 「頑張れ」ではなく「楽しんでおいで」:INFPの息子にとって、プレッシャーをかける言葉は逆効果。ポジティブで軽い言葉を選んだ
- 試験後に「どうだった?」と聞かない:出来を聞かれるのは子どもにとってストレスです。まずは「お疲れさま」と労い、本人が話したくなるのを待つ
- 合否に関わらず「よく頑張った」と伝える準備:不合格だった場合の声かけも事前にシミュレーションしておいた
待機時間の過ごし方
試験中の4時間、親はただ待つしかありません。私はカフェで仕事をしようとしましたが、全く手につきませんでした。同じ状況の保護者の方にアドバイスするなら、気を紛らわせるための本や、リラックスできる音楽を用意しておくことをお勧めします。
複数校受験のスケジュール管理
我が家は3校を受験しました。1月に埼玉の前受け校、2月1日に第一志望、2月2日に第二志望というスケジュールです。前受け校で「合格」を経験しておくことで、息子は本命校に向けて自信を持って臨むことができました。
複数校を受験する場合は、日程だけでなく移動時間や体力的な負担も考慮してスケジュールを組むことが大切です。特に2月1日〜3日は連日の受験になることも多く、2日目以降は疲労が蓄積します。体力に不安がある場合は、間に1日休みを入れるスケジュールも検討してください。
受験後の息子の言葉
全ての受験が終わった夜、息子がポツリと「お父さん、受験って大変だったけど、頑張ってよかった」と言いました。この一言のために2年間走ってきたのだと、そのとき感じました。結果がどうであれ、お子様が「頑張った」と思える経験を提供すること——それが受験の本当の価値なのかもしれません。入試当日は、これまでの全ての努力を信じて、笑顔で送り出してあげてください。お子様は、保護者が思っている以上に強く、たくましいです。信じて待つこと。それこそが親の最後の大切な仕事です。