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この記事のポイント

志望校E判定というショックからどう立ち直ったか。偏差値の変動に一喜一憂しないための「データの見方」を体験ベースで解説。

公開: 2025/07/01カテゴリ: 体験談提供: 中学受験AI診断

【体験記⑤】模試でE判定を取った日の夜|偏差値の波に振り回されないためにやったこと

E判定のショック

小6の9月、第一志望校の模試判定が「E(努力圏)」でした。夏休みに必死で頑張った直後だっただけに、家族全員がショックを受けました。

息子は部屋にこもって出てきません。妻は「志望校を変えた方がいいんじゃない」と言い始めました。

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データ分析の仕事をしている立場として冷静に分析した

感情的になりそうな自分を抑えて、データを見直しました。

判定の仕組みを理解する

模試のE判定は「合格可能性20%未満」を意味します。しかし、これはその時点の偏差値に基づいた判定であり、入試本番までの伸びは考慮されていません。

過去データとの比較

過去5回分の模試の推移をグラフにすると、9月の模試は明らかに「外れ値」でした。

  • 7月模試:偏差値52
  • 8月模試:偏差値56(夏の成果)
  • 9月模試:偏差値48(急落)

1回のテストで全てが決まるわけではありません。統計的に言えば、データは変動するものです。

急落の原因を特定

分野別に分析すると、算数の配点が高い問題でケアレスミスが4問。これだけで偏差値が5ポイント下がっていました。実力の低下ではなく、コンディションの問題だと判断しました。

息子に伝えたこと

翌朝、息子にこう話しました。

「お父さんも仕事でデータを見るけど、1回のデータで判断することは絶対にしない。5回やって4回良ければ、その1回はたまたまなんだ。今回はたまたま。お前の実力は変わっていないよ。」

息子は少し安心した顔をしていました。

その後

10月の模試では偏差値55に回復し、判定もC(五分五分)に。最終的には、入試本番で力を発揮して合格を勝ち取りました。

保護者へのアドバイス

  • 1回の模試で志望校を変えない。最低3回のデータで判断する
  • 偏差値の変動幅(±3ポイント)は「誤差」と心得る
  • お子様には「このテストは練習。本番はまだ先」と伝える
  • E判定でも合格する子は毎年いる。可能性がゼロでない限り、諦めない

模試との正しい付き合い方

模試は「実力を測るテスト」ではなく、「弱点を発見するツール」です。この視点を持てるかどうかで、模試のストレスは大きく変わります。

偏差値ではなく「正答率の変化」を見る

偏差値は母集団のレベルによって変動します。それよりも、分野別の正答率がどう推移しているかを追う方がはるかに有意義です。私は息子の模試結果をエクセルに入力し、分野ごとの正答率をグラフ化していました。すると、「偏差値は下がったが、苦手だった図形の正答率は上がっている」という前向きな変化が見えることもあります。

模試後の振り返りルーティン

我が家では模試の翌日に、以下の手順で振り返りをしていました。

1. まず息子自身に「できたと思う問題」と「できなかった問題」を聞く

2. 実際の結果と照らし合わせ、自己認識とのズレを確認

3. 間違えた問題を「理解不足」「ケアレスミス」「時間不足」に分類

4. 次回までの具体的な対策を2つだけ決める(多すぎると消化不良になる)

このルーティンを続けたことで、息子は模試を「怖いもの」ではなく「自分の成長を確認する機会」と捉えられるようになりました。

親のメンタルケアも忘れずに

正直に言うと、E判定のショックは息子より私の方が大きかったかもしれません。会社のトイレで一人になったとき、不安で胸が苦しくなったことを覚えています。保護者も人間です。不安を感じることは当然のことです。大切なのは、その不安をお子様にぶつけないことです。

私の場合は、同じ塾の保護者仲間と話すことで気持ちを整理していました。「うちもE判定だったことあるよ」という一言がどれほど救いになったか。受験期の保護者同士のつながりは、想像以上に心の支えになります。

模試の種類と特徴を理解する

中学受験の模試にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

  • 合不合判定テスト:最も受験者数が多く、安定した偏差値が出やすい
  • サピックスオープン:最難関校志望者が多く、偏差値が低めに出る傾向がある
  • 首都圏模試:幅広い受験層が受けるため、中堅校の判定精度が高い

同じお子様でも、模試の種類によって偏差値が5〜10ポイント変わることもあります。一つの模試の結果に一喜一憂するのではなく、複数の模試を組み合わせて総合的に判断することをお勧めします。

E判定から合格した息子が教えてくれたこと

最終的に合格を勝ち取った息子に「あのE判定のとき、どう思ってた?」と聞いたことがあります。息子は「正直めっちゃ落ち込んだ。でもお父さんが1回のデータで判断しないって言ってくれたから、まだ大丈夫だと思えた」と答えました。親の言葉は、良くも悪くも子どもの心に深く刻まれます。あのとき感情的にならず、データに基づいて冷静に対応できたことは、受験生活で最も正しい判断のひとつだったと思います。

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