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この記事のポイント

アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ複利の仕組みを解説。72の法則を使って、資産が2倍になるまでの期間を簡単に計算する方法を紹介します。

公開: 2025/06/15カテゴリ: 教育資金提供: 中学受験AI診断

複利の力を理解する|「72の法則」で資産が2倍になる期間を計算しよう

複利とは何か

複利とは、元本に加えて利息にも利息がつく仕組みです。単利との違いを理解することが、長期投資の第一歩です。

単利と複利の比較

100万円を年利5%で20年間運用した場合:

| | 単利 | 複利 |

|--|------|------|

| 10年後 | 150万円 | 163万円 |

| 20年後 | 200万円 | 265万円 |

| 30年後 | 250万円 | 432万円 |

時間が経てば経つほど、複利の威力が際立ちます。

72の法則とは

「72 ÷ 年利率 = 資産が2倍になる年数」

この簡単な計算式で、おおよその期間がわかります。

計算例

| 年利 | 2倍になる年数 |

|------|-------------|

| 2% | 36年 |

| 4% | 18年 |

| 6% | 12年 |

| 8% | 9年 |

| 10% | 7.2年 |

実際のインデックス投資で考える

過去のデータでは:

  • S&P500(米国株): 過去30年の平均年利は約10%
  • 全世界株式: 過去30年の平均年利は約7〜8%

もちろん将来の保証はありませんが、長期平均として参考になります。

シミュレーション(年利5%の場合)

月3万円を積立

| 期間 | 積立元本 | 運用後 | 運用益 |

|------|---------|-------|-------|

| 10年 | 360万円 | 465万円 | 105万円 |

| 20年 | 720万円 | 1,233万円 | 513万円 |

| 30年 | 1,080万円 | 2,494万円 | 1,414万円 |

20年で運用益が元本の7割に迫り、30年では元本を超えます。

複利効果を最大化するコツ

1. とにかく早く始める

25歳から始めた場合と35歳から始めた場合では、同じ金額を積み立てても65歳時点での資産に数百万円の差が生まれます。

2. 分配金を再投資する

「分配金あり」の投資信託は、分配金が支払われるたびに複利効果が薄れます。「分配金なし(再投資型)」 を選びましょう。

3. コストを抑える

信託報酬が0.1%違うだけで、30年後には数十万円の差になります。低コストのインデックスファンドが有利な理由はここにあります。

4. 相場の下落時も継続する

暴落時に売ってしまうと、その後の回復と複利成長の恩恵を受けられません。「積立を続ける」ことが複利効果を最大化する唯一の方法です。

子どもへの教育費と老後資金

中学受験を検討している保護者の方は、2つの目標を同時に持つことになります:

1. 10〜15年後の教育費 → リスクをやや抑えた安定運用

2. 30〜40年後の老後資金 → 長期での株式インデックス投資

それぞれの時間軸に合った投資戦略を立てることが大切です。

複利の「逆の力」にも注意

複利はプラスにもマイナスにも作用します。特に注意すべきは以下の場面です:

クレジットカードのリボ払い

リボ払いの年利は15〜18%。72の法則で計算すると、72÷15=約4.8年で借金が2倍になります。投資で増やすよりもはるかに速いスピードで借金が膨らみます。

インフレの複利効果

年2%のインフレが20年続くと、物価は約1.5倍になります。つまり今の100万円は、20年後には実質約67万円の価値しかありません。「何もしない」こともリスクであることを理解しましょう。

複利と「時間」の関係を数字で見る

複利効果がどれほど時間に依存するか、具体的に見てみましょう。

月1万円を年利5%で積み立てた場合の比較:

| 開始年齢 | 60歳時点の積立年数 | 元本 | 60歳時点の資産 |

|---------|----------------|------|-------------|

| 25歳 | 35年 | 420万円 | 1,137万円 |

| 35歳 | 25年 | 300万円 | 595万円 |

| 45歳 | 15年 | 180万円 | 267万円 |

25歳と45歳では元本の差は240万円ですが、最終的な資産の差は870万円にもなります。これが「時間×複利」の力です。

子どもに複利を教える方法

「お小遣い倍々ゲーム」で体感させる

「1日目に1円、2日目に2円、3日目に4円…と毎日倍にすると、30日後にはいくらになる?」

答えは約10億7千万円。この驚きの結果が、複利の威力を直感的に理解させてくれます。

通帳の利息を見せる

子どもの銀行口座に記載される利息(たとえ数円でも)を見せて、「預けたお金が少し増えたね。これが利息だよ」と教えましょう。小さな金額でも「お金がお金を生む」仕組みを実感できます。

まとめ

複利の力を理解すると、「今すぐ始めることの大切さ」が実感できます。72の法則を使って、あなたの目標金額に達するまでの期間を計算してみましょう。時間こそが投資における最強の武器です。